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ネットユーザー 「情報封鎖のダム」崩壊に挑む

2012年10月07日
 【新唐人2012年10月8日】中国のネットユーザーは今、中国共産党政権から発言権を勝ち取るための“人民戦争”を行っています。数多くのネットユーザーによる絶え間ない、嵐のような勢いの攻撃を前に、共産党が手の施しようがないことは明らかです。真相を求めるネットユーザーはネット封鎖の突破に挑み、中国共産党の「情報封鎖のダム」を崩壊させつつあります。
 
ボイス・オブ・アメリカの記者・斉之豊さんは、現在中国ではネットユーザーが中国共産党政権に対し、発言権争奪の“人民戦争”を行っていると分析。人々が注視する中、中国のネットユーザーは協力し合い、或いは各自で中国共産党政権に対し絶え間なく攻撃を行っています。
しかしその攻撃に直面しても中国共産党は打つ手もありません。現在、人民戦争の果てしない大海に飲み込まれた状態にある中国共産党は、この問題についてはっきりと認識しているものの、成すすべがありません。
 
時事評論家・林子旭さんは、ネットワーク技術の急速な発展に伴い、特に微博(ミニブログ)の出現は、共産党によるネット世論の制御をますます困難にし、“情報封鎖のダム”はまもなく崩壊し、それによって世論が潮流のように流れだすだろうと示します。
 
時事評論家 林子旭さん
「現在全ての微博ユーザーがみな情報センターになることができます。中国全土数億人のネットユーザーがいつでもどこでも中共が喜ばない言論を発信しできるうえ、往々にしてこれらの中共を非難する言論は大衆の共感を得ています。それにより情報はすばやく広められ、これから判断すれば、この事に対し中共は手の打ちようがないと言えるでしょう」
 
斉之豊さんは、今の中国ではどんな話題でもネットユーザーが共産党政権を攻撃する砲弾になり、飛び板になり、怒りのはけ口になりうるとみています。
 
一方、ネットユーザーからの攻撃に対し、中国共産党政権の対応は限られ、次のような手段が使われています。
 
例えば、世論を誘導するための“五毛党(ウーマオダン)”。一般のネットユーザーを装ってネット上で当局に有利な情報を書き込みます。
次は、インターネット会社に命令をくだし、大量に人を雇って政府にとって好ましくない言論を削除。
 
三つ目は、政府もネット上の発言権を争い、ネット世論を誘導。
 
四つ目は、NGワードのブラックリストやNGワード検索ブラックリストを利用してその話題を徹底的に封殺します。
 
ネットユーザーが中国共産党政権に対し展開した人民戦争の典型的な例が、薄煕来事件です。ほとんどのネットユーザーの言論は中国共産党の合法性に対し射(い)られた矢や投げられた手榴弾だと言えます。
 
一方、政府系メディアも微博(ミニブログ)を通じて世論を導こうとしていますが、その言論はネットユーザーの笑い種(わらいぐさ)になるだけで、ユーザー達に当局を攻撃する更なる標的や砲弾を提供しているに過ぎません。
 
時事評論家 司馬泰さん
「中共の長期にわたる抑圧は中国人の自由を求める欲望を大きくさせました。彼らはネット上のこの窓口をフルに利用しようとします。ネット封鎖突破ソフトのおかげで、中国人は窓を開けられたようです。外の世界を見たことがない人が一旦見ることができたなら、二度と封鎖されたくないのです」
 
インターネットが中国に導入されたのは1995年からです。しかし、真実の情報が中国に入ることを阻止するため、当局は海外のインターネットを封鎖する強度を年々高めてきました。1999年から2001年までの間、当局は巨額の資金を費やし、“インターネット版万里の長城・グレートファイヤーウォール”を築きました。
 
2月18日、米国連邦議会は報告書を発表し、封鎖突破ソフトウェアは中国やほかの独裁国家のネットユーザーが、インターネット封鎖を通り抜けることを助けていると指摘。最も有効な封鎖突破ソフトとして、ウルトラサーフおよびフリーゲートが挙げられています。
 
時事評論家 林子旭さん
「数えきれないほどの真実の情報独立メディアから中国へ送られ、何万人もの人々が真実を目にして目覚めました。目覚めた人々は中国国内で、真実を伝えるための重要な力になっています。これらの独立メディアと封鎖突破ソフトは、今日の中国大陸のネット世論環境の形成に重要な役割を果たしています」
 
王立軍、薄煕来の事件発生後、真実を求め封鎖突破ソフトを利用するネットユーザーが著しく増えました。同時に、新唐人テレビと大紀元時報による中国で起きた事件の的確な分析や予測は、西側メディアの注意を惹いています。
 
これにより、封鎖突破ソフトウェアも、中国及び海外の人々からますます注目されているようです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)

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